扇子を投げる遊びは投扇興!ルールや点数表は?最高点の夢浮橋とは?

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江戸時代から続く伝統的な遊戯として知られる投扇興は、和の趣を感じられる上品な遊びとして注目されています。

扇子を的に向かって投げるというシンプルな動作ながら、落ち方や形によって得点が変化する奥深さがあります。

そのため、単なる娯楽にとどまらず、集中力や所作の美しさを磨ける点も魅力です。

点数表は工夫されており、マイナス得点の技や「夢浮橋」などの高得点の型も存在し、遊びの幅が広がっています。

さらに、扇子と台がそろった投扇興セットの販売があり、手軽に入手できるものやおもちゃのような簡易セットもあるようです。

自作の方法を工夫すれば好みの仕様で家庭でも楽しめます。

そして、源氏物語との関わりを知ることで文化的背景が理解することも魅力の遊びであるといえます。

最近ではテレビ番組「ぽかぽか」で紹介され人気が再燃しつつある、伝統遊戯「投扇興」について詳しく紹介していきます。

投扇興のルール

投扇興のルールは、扇子を的である「蝶」や土台の「枕」に当て、形や位置によって得点を競うことです。

対戦は司扇人の合図で礼を行い、交互に扇子を投げるのが基本です。

扇子は要を押さえて水平に構え、正座したままスナップを効かせて前に押し出すように投げます。

扇子と蝶・枕の絡み方によって「銘」と呼ばれる技名が付き、点数が決まります。

減点ルールもあり、枕を倒したり不正な投げ方をすると点数が引かれます。

江戸時代から伝わる投扇興は、偶然性と技の多様性が魅力で、ルールを覚えれば誰でも家族や友人と気軽に遊びを楽しむことができます。

点数表について

投扇興の点数表は勝敗を大きく左右する要素であり、理解しておくことが重要です。

点数表には源氏物語に由来する銘が多数記されており、形によって高得点や減点が決まります。

例えば一覧にまとめられた銘の数は30種類近くもあり、野分などのマイナス技、100点を誇る夢浮橋、そして85点の胡蝶などが代表的です。

投扇興の点数表を把握することで遊び方が広がり、戦略性も増します。

詳細はここからの各項目で詳しく紹介します。

点数表一覧について

投扇興の点数表一覧は、次のとおりです。

伊場仙HP(老舗扇子店)

扇子が蝶や枕に落ちた形ごとに「銘」と呼ばれる名前と点数が定められています。

配点は複雑ですので、特に初心者の場合は、点数表を確認してどの形が高得点か、どの形が減点対象かなど確認しながら把握していくことになります。

代表的な銘には『源氏物語』の巻名が用いられ、例えば「夢浮橋」は100点の最高得点、「胡蝶」は85点と高得点に設定されています。

逆に枕を倒すなどの不正な形は点数表に基づき減点されます。

流派によって銘や点数は若干異なりますが、京扇子の老舗である宮脇賣扇庵の点数表は標準的に多くの団体で用いられます。

点数表を確認することで、投扇興の戦略や楽しみ方をより理解できます。

マイナスの技

投扇興には得点を獲得する技だけでなく、マイナス点となる技も存在します。

点数が引かれる仕組みがあることで、投扇興はより緊張感のある遊びになります。

代表的な例として「野分」があり、強く投げすぎて枕ごと倒した場合マイナス30点になる流派もあります。

また「こつん」と呼ばれる状態では、蝶を落とさず台を打っただけで減点になることがあります。

さらに正座の姿勢を崩してお尻が浮くなど投げ方に不備がある場合もマイナス対象になります。

減点は単なるペナルティではなく、技術や礼儀を重んじる意味も含まれています。

マイナスの技を理解することで、投扇興をより正しく楽しむことができます。

最高得点100点の「夢浮橋」

投扇興において「夢浮橋」最高得点となる100点の技です。

点数表の中でも特別な位置を占め、夢浮橋を成立させることは究極の目標といえます。

条件は枕の上に扇子が水平に乗り、その扇子の上で蝶が立ち、いずれも地面に触れていない形です。

投扇興研究室(tosenkyo.net)

この姿はまるで橋が浮かんでいるように見えるため夢浮橋と呼ばれています。

投扇興の愛好家であっても一度も目にしたことがないほど難易度が高く、成功例は非常に稀です。

そのため100点という最高得点が与えられ、幻の技とされています。

夢浮橋を狙うには技術だけでなく運も必要であり、投扇興の奥深さを象徴する存在です。

「胡蝶」

投扇興における「胡蝶」は85点前後が与えられる高得点の技です。

投扇興の数ある銘の中でも成功すれば勝敗を左右するほどの価値を持ちます。

形の条件は、扇子が枕に寄りかかり、その安定した上に蝶が美しく乗ることです。

この胡蝶を成立させるには、扇子の角度や力加減が絶妙でなければならず、高い技術が求められます。

雅やかな名称も魅力で、源氏物語に由来する銘のひとつとして伝統文化を象徴しています。

胡蝶は単なる得点の高さだけでなく、形そのものが優美である点でも特別視されています。

投扇興を深く知る人々にとって、胡蝶は美しさと難易度を兼ね備えた代表的な銘といえます。

投扇興の販売について

投扇興は現在も販売されており、通販では扇子や台、的をまとめたセットが人気です。

初心者向けは価格が手頃で家庭でも楽しめ、本格的な投扇興のセットは専門店で伝統工芸品として扱われています。

販売されている種類は幅広く、遊び用から鑑賞用まで用途に応じて選べるのが特徴です。

ここではネット通販で購入できる商品や家庭向けの投扇興セットについて詳しく紹介しますので、引き続きご覧ください。

百均に安いセットはある?

投扇興の完成品セットは百均では販売されていません

結論として、百均で手に入るのは投扇興用の扇子や厚紙、発泡スチロールといった材料のみで、安い価格で揃えて自作する方法が一般的です。

ダイソーやセリアなどでは紙製の扇子やフェルトも購入でき、工夫すれば数百円から千円程度で投扇興の簡易セットを作ることが可能です。

本格的な投扇興セットを求める場合は専門店や通販を利用する必要があり、新品は1万円以上、高級品は数万円に及びます。

お得に手に入れるにはふるさと納税を利用する方法もあります。

一方でフリマアプリ中古市場を活用すれば数千円で安いセットを見つけられることもあります。

投扇興を始めたい方にとって、百均素材を使った手作りは最も手軽な選択肢です。

投扇興のおもちゃはある?

投扇興のおもちゃや家庭向けのおもちゃ(簡易セット)は存在しています

結論として、一般的なおもちゃ屋ではほとんど流通していませんが、ネット通販や和雑貨店を中心に購入することが可能です。

Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングでは投扇興セットとして販売されており、初心者や子ども向けに遊びやすく工夫されたおもちゃタイプも見つかります。

価格帯は2,000円前後から数千円程度で、扇子・台・的がセットになり、点数表や説明書が付属する商品もあります。

伝統的な高級品とは異なり、家庭の集まりやイベントで気軽に楽しめるのが特徴です。

投扇興を気軽に体験したい方にとって、おもちゃ版のセットは最も手軽な選択肢といえます。

ただし、流通量が少ないためか手頃な価格の投扇興セットを探すことは難しいのが現状です。

作り方がわかれば作れる?

投扇興は作り方を理解すれば自作でき、家庭でも楽しむことが可能です。

扇子・的・台座を揃えれば、百均の材料で十分に再現できます

投扇興の作り方としては、厚紙を蝶の形に切って的を作り、空き箱やティッシュ箱を布で覆って台座を整え、市販の紙扇子を用意する方法が一般的です。

材料を組み合わせるだけで遊びやすい投扇興のセットが完成し、工作好きな方にも人気があります。

段ボール等梱包材を取り扱っているサクラパックス株式会社さんが投扇興の作り方を提供されています。

段ボールであそぼ(SAKURAPAXX)

扇子の大きさや的の強度を調整すれば安定性が増し、実際の競技に近い遊び方ができます。

安全面を考慮して遊ぶ環境を整えれば、お正月や集まりの余興としても大活躍します。

つまり、作り方を工夫すれば低コストで投扇興を体験できるのです。

投扇興と源氏物語の関わりについて

投扇興は源氏物語と深く結び付いており、得点方法や名称にその影響が表れています。

投扇興の採点では源氏物語の巻名登場人物の名前が点数の呼び方に使われ、遊びながら古典文学の世界に触れられるのです。

江戸時代中期に京都で誕生した投扇興は、中国の投壺を基にした遊びですが、日本的な雅を加えるために源氏物語を取り入れました。

例えば「花散里」「夕霧」「末摘花」といった名称が得点に割り当てられ、それぞれ異なる点数を表します。

この工夫により投扇興は単なる扇子遊びではなく、文学と結びついた文化的娯楽として広がりました。

つまり、投扇興は源氏物語の雅やかな世界観を体現する、日本ならではの伝統遊戯といえます。

投扇興が「ぽかぽか」で大人気に!

投扇興はフジテレビの番組「ぽかぽか」で大きな注目を集め、伝統文化が新しい形で広まっています。

投扇興は「ぽかぽか」の企画を通じて世代を超えて楽しめる競技として再認知されたのです。

2024年10月から金曜コーナーで紹介され、2025年3月には一般参加の募集も始まりました。

さらに2025年8月22日には「投扇興2時間スペシャル」が放送され、全8チームによる白熱のトーナメント戦が展開されました。

俳優の八木勇征さんや福本莉子さんが「澪標」で高得点を出した姿はSNSで話題となり、人気を後押ししました。

番組独自のルールや賞金システムが盛り上がりを生み、スタジオも視聴者も一体となって楽しめる内容でした。

投扇興は「ぽかぽか」の放送によって新しいエンタメとして脚光を浴びています。

まとめ

投扇興は江戸時代から続く伝統的な遊びであり、現在も幅広い世代に親しまれています。

特徴的なのは、扇子を的に向かって投げることで得点を競い合う点で、運と技術が絶妙に絡み合うところに奥深さがあります。

点数表には多彩な技名があり、「夢浮橋」や「胡蝶」といった雅な表現が魅力を引き立てています。

また、投扇興を始めたい人にはセットの販売も用意されており、専門店だけでなくネット販売でも簡易版を手に入れることができます。

さらに、自作の工夫によって気軽に楽しめるのも魅力です。

近年はテレビ番組「ぽかぽか」で取り上げられ、再び注目を集めています。

源氏物語との深い関わりもあり、歴史的背景を知ることで楽しみ方が一層広がります。

扇子を投げるという単純な動作に、多様な意味や文化的価値が込められている投扇興は、日本の伝統と娯楽をつなぐ貴重な遊びとして今後も受け継がれていくでしょう。

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