NHK「おかあさんといっしょ」で長年親しまれた人形劇「にこにこぷん」は、じゃじゃまる・ピッコロ・ぽろりの3人組が織りなす愉快で心温まる物語で、多くの世代に記憶されています。

実は、この「にこにこぷん」に登場する主要キャラクターの声優の中には、「アンパンマン」にも出演している人物が複数存在します。
たとえば中尾隆聖さんは、ぽろり役とばいきんまん役の両方を担当し、肝付兼太さんはじゃじゃまる役とホラーマン役で活躍しました。
このように、にこにこぷんとアンパンマンをつなぐ声優の存在は、作品同士の意外な共通点として注目されます。
本記事では、各キャラクターの担当声優やその後の人形劇作品への引き継ぎ、新たな展開や復活の話題、さらに歌やキャラクターの魅力についても詳しく紹介します。
にこにこぷんの声優はアンパンマンと同じ?
にこにこぷんとアンパンマンの両方に出演している声優が存在します。
代表的なのは中尾隆聖さんで、「にこにこぷん」ではぽろり、「アンパンマン」ではばいきんまんを演じています。
また、じゃじゃまるの声優である肝付兼太さんも「アンパンマン」でホラーマンを担当しています。
このように、にこにこぷんとアンパンマンは声優陣が共通しており、両作品を通して声の魅力を楽しむことができます。
ここでは、各キャラクターの声優の詳細についてご紹介していきます。
じゃじゃまるの声優
「にこにこぷん」のじゃじゃまるの声優を務めたのは、肝付兼太(きもつき かねた)さんです。
肝付兼太さんは、じゃじゃまるの元気でやんちゃな性格を見事に演じたことで、にこにこぷんの世界に強い印象を残しました。
声優としての実績も非常に豊富で、「ドラえもん」のスネ夫役や「銀河鉄道999」の車掌、「アンパンマン」のホラーマンなど、幅広い役柄で知られています。
にこにこぷんにおけるじゃじゃまるの存在感は、肝付兼太さんの高い表現力と個性的な声があってこそ実現したものです。
長年にわたって活躍した声優であり、にこにこぷんの魅力を語るうえで、じゃじゃまるの声優である肝付兼太さんの功績は欠かせません。
肝付兼太さんは2016年に肺炎のため惜しまれながら逝去されました。
ピッコロの声優
「にこにこぷん」のピッコロの声優は、よこざわけい子さんです。
優しい語り口と明るい声が特徴のよこざわけい子さんは、にこにこぷんの中でもピッコロという愛らしいキャラクターにぴったりの存在でした。
声優としては、「ドラえもん」のドラミや「天空の城ラピュタ」のシータをはじめ、多くの名作に出演しています。
にこにこぷんでのピッコロ役は1982年から約10年間担当しており、子どもたちに長く親しまれました。
声優活動に加えて、事務所「ゆーりんプロ」の代表や、声優スクールの主宰者としても活躍しており、後進の育成にも力を入れています。
ピッコロの声優として、にこにこぷんの魅力を支えた功績はとても大きいです。
ぽろりの声優
「にこにこぷん」のぽろりの声優は、中尾隆聖(なかおりゅうせい)さんです。
中尾隆聖さんは、にこにこぷんの中で知的で少し気弱なぽろりを個性的な声で見事に演じ、番組の魅力を大きく支えました。
声優としては、「ドラゴンボールZ」のフリーザ役や「アンパンマン」のばいきんまん役で特に知られ、幅広い年代から支持されています。
ぽろりの声優として活躍したにこにこぷん以外にも、数多くのアニメや舞台に出演し、俳優や演出家としての顔も持つ多才な人物です。
長いキャリアを通じて声優界に大きな影響を与え続けており、ぽろりの存在感を際立たせた実力派声優として今も語り継がれています。
木の声優
「にこにこぷん」に登場する木のキャラクター、かしの木おじさんの声優は高木均(たかぎひとし)さんです。
高木均さんは、温かく包容力のある声でにこにこぷんの世界に深みを与え、200年を生きる木としての重みと優しさを表現しました。
声優としては「ムーミン」のムーミンパパや「となりのトトロ」のトトロ役、さらには「スター・ウォーズ」のヨーダ役の吹き替えでも知られています。
にこにこぷんの木の声優としての高木均さんの演技は、視聴者に安心感を届け、番組の安定した雰囲気づくりに貢献しました。
俳優や舞台人としても活躍し、その演技力と豊かな声質が長く愛され続けています。
高木均さんは心臓病を患いながらも活動を続けていましたが、78歳であった2004年に心不全で逝去されました。
にこにこぷんの次は何だった?
にこにこぷんの次に放送されたのは「ドレミファ・どーなっつ!」です。
にこにこぷんの次のシリーズとして1992年に始まり、舞台はドーナツ型のどーなっつ島でした。
にこにこぷんの次世代を担った作品には、元気なみど、手先が器用なふぁど、詩作りが趣味のれっしー、力持ちで優しいそらおが登場します。
声優陣も佐久間レイさん、小桜エツコさん、中尾隆聖さん、青木和代さんと豪華で、個性豊かなキャラクターの活躍が見どころです。
ここでは、声優陣を中心とした詳細をご紹介していきます。
レッシーの声優
レッシーの声優は中尾隆聖さんです。
にこにこぷんでもぽろりの声を担当しており、声優として高い表現力と実績を持っています。
中尾隆聖さんは、にこにこぷんとドレミファ・どーなっつ!という異なる人形劇で、レッシーやぽろりのような繊細で個性的なキャラクターを演じ分けています。
レッシ―は木の上で暮らすキノボリカンガルーがモチーフの5歳の男の子で、詩作りとギターが得意な王子気質の性格が特徴です。
木登りが得意で靴を履かずに生活する姿も印象的です。
にこにこぷんで見せた中尾隆聖さんの特徴的で印象に残る声は、レッシーでもしっかりと生きています。
声優としての技術と信頼が、長年にわたり教育テレビで活躍する理由となっています。
みどの声優
みどの声優は佐久間レイさんです。
にこにこぷんの次に放送された「ドレミファ・どーなっつ!」で、プードルの女の子・みどの声を務めています。
佐久間レイさんは、にこにこぷんの次の時代を担う教育番組でも活躍し、「アンパンマン」のバタコさん役や「魔女の宅急便」のジジ役などでも知られる人気声優です。
みどは双子の姉として前向きで明るく、子どもたちに元気を与える存在です。
佐久間レイさんの柔らかく優しい声は、みどの魅力を最大限に引き出しています。
にこにこぷんの次に生まれた作品の中でも、みどの存在感は特に印象深く、声優としての実力が際立っています。
長年にわたって子ども向け番組を支え続ける佐久間レイさんの演技力は、今も多くの人に親しまれています。
ふぁどの声優
ふぁどの声優は小桜エツコさんです。
にこにこぷんの次に放送された「ドレミファ・どーなっつ!」で、みどの双子の弟・ふぁどを担当しました。
小桜エツコさんは、にこにこぷんの次の世代の子ども向け番組でも存在感を放ち、「妖怪ウォッチ」のジバニャンや「ケロロ軍曹」のタママ二等兵など多彩な役を演じています。
ふぁどは穏やかで器用な性格のプードルの男の子で、小桜エツコさんの愛らしく温かい声がその魅力を引き立てています。
にこにこぷんの次の時代を彩った声優の一人として、小桜エツコさんは動物やマスコットキャラクターを得意とし、長年ファミリー層に親しまれてきました。
その演技力と独特な声質は、ふぁどの個性を鮮やかに表現しています。
空男(そらお)の声優
空男の声優は青木和代さんです。
にこにこぷんの次に放送された「ドレミファ・どーなっつ!」で、青井空男役を担当しました。
青木和代さんは、にこにこぷんの次の時代を担う番組でも存在感を示し、温かみと力強さを併せ持つ声で、そらおの快活で人懐っこい性格を表現しています。
にこにこぷんの次の世代に向けたキャラクター作りにおいて、青木和代さんの演技は欠かせないものでした。
彼女は『未来少年コナン』のジムシィや『ドラえもん』のジャイ子・剛田玉子など幅広い役を演じ、母親役から少年役までこなす実力派です。
舞台やドラマの経験も豊富で、声優としての表現力は高く評価されています。
そらお役でも、長年培った演技力が活かされ、子どもたちに親しまれるキャラクターになりました。
にこにこぷんが復活する?
にこにこぷんは2025年8月23日から公式YouTubeチャンネルで「にこにこ・ぷん NEO」として復活します。
じゃじゃまる、ピッコロ、ぽろりが名前や姿を受け継ぎ、新しい演出や現代的な設定で再登場します。
復活にあたり、声優陣や音楽は一新され、知育や食育をテーマにした映像コンテンツも制作されます。
配信はテレビではなくYouTube形式で行われ、過去エピソードの一部も公開予定です。
さらに、アパレルやぬいぐるみなどのグッズ展開も同時スタートします。
懐かしさと新しさを融合させたこの復活は、1980年代のファンと令和の子どもたちが一緒に楽しめる企画として注目を集めています。
にこにこぷんneo(ネオ)って何?
にこにこぷんneoは、1982年から1992年に人気を博した人形劇「にこにこぷん」を令和の時代に再構成した新シリーズです。
2025年8月23日より公式YouTubeチャンネルで順次配信され、じゃじゃ丸、ピッコロ、ぽろりが姿や名前を変えずに登場します。
neoでは、友情や勇気をテーマにした物語を現代的に描き、声優はじゃじゃまる木暮晃石さん、ピッコロ伊藤ちゆりさん、ぽろり藤崎龍さんら新キャストによって一新されています。
さらに、知育・食育を扱ったオリジナル映像や、雑貨やぬいぐるみといった関連グッズも展開予定です。
懐かしさと新しさを併せ持つにこにこぷんneoは、世代を超えて楽しめるパペット人形劇として注目を集めています。
にこにこぷんはyoutubeで見られる?
にこにこぷんは、2025年8月23日から新シリーズのにこにこぷんneoとして公式YouTubeチャンネルで視聴できます。
テレビ放送や他の配信サービスではneoの新作配信は確認されておらず、現状はYouTubeが中心の展開です。
旧作の1982年から1992年放送分については、公式による全話配信やDVD販売の情報はなく、完全版を視聴することは難しい可能性があります。
ただし、にこにこぷんneoでは、じゃじゃまる、ピッコロ、ぽろりが登場する旧作エピソードを再構成した内容も含まれています。
新作は知育や食育の映像企画も予定され、現代の子どもたちに向けた教育的かつエンターテインメント性の高いシリーズとしてYouTubeで楽しむことができます。
にこにこぷんの歌とキャラクター
にこにこぷんの歌
にこにこぷんの歌は、2025年の新シリーズにこにこぷんNEOで全面的に刷新されました。
オープニング曲は1640mP(164さんと40mPさんによるユニット)がアレンジを担当し、現代の子どもたちに響く明るく親しみやすいメロディになっています。
旧作の作曲家である越部信義さんの名前を引き継ぎつつ、井出隆夫さんによる友情や勇気をテーマにした歌詞が、新しいサウンドに乗せて歌われます。
にこにこぷんの歌は、YouTubeの公式チャンネルでの映像配信だけでなく、各種音楽配信サービスでも2025年8月下旬から順次リリース予定です。
旧作の雰囲気を残しながらも、NEOらしいテンポ感とアレンジが加わり、世代を超えて愛される音楽として生まれ変わっています。
にこにこぷんのキャラクターまとめ
にこにこぷんのキャラクターは、個性豊かな3人が中心となっています。
ふくろこうじ・じゃじゃまるは、活発でやんちゃなウラオモテヤマネコの男の子で、仲間思いな一面が魅力です。
ふぉるてしも・ぴっころは、元気でおしゃれ好きなフンボルトペンギンの女の子で、しっかり者ながら可愛らしさも兼ね備えています。
ぽろり・カジリアッチIII世は、心優しくおっとりしたネズミの男の子で、海賊の子孫という冒険心あふれる背景を持ちます。
表にまとめたものは次のとおりです。
キャラクター名 | 動物・性別 | 年齢 | 性格・特徴 | 服装・外見特徴 | その他ポイント |
---|---|---|---|---|---|
ふくろこうじ・じゃじゃまる | ウラオモテ山猫の男の子 | 約5歳 | 力持ちで敏捷、親分肌で野性派のリーダー的存在。いじめっ子気質もあるが義理人情に厚く優しい面もある。現実主義。 | 赤とオレンジ縞柄シャツ、えんじ色のチョッキ、黄色のバンダナ、大きなお腹(出べそ)が特徴。 | 身長220cm、足63cm、尻尾1m。早朝に牛乳配達も。 |
ふぉるてしも・ぴっころ | フンボルトペンギンの女の子 | 約3.5歳 | おしゃまでファッション好き。気が強くしっかり者だが口が達者。怒るとジャンプして地響きを起こす「どんぴょん」が特技。 | 花のついた麦わら帽子、ピンク服に「P」マーク。 | カナヅチで泳げず、空を飛ぶペンギンになる夢がある。 |
ぽろり・カジリアッチIII世 | ネズミの男の子 | 約4歳 | 優しいおっとりした性格でやや泣き虫。海賊の家系の子孫。バイオリンなど楽器演奏が得意。 | ピンクと牡丹色縞柄シャツ、藍色サスペンダーつき半ズボン、ピンクバンダナ。 | 海賊の子孫で冒険心があるが臆病な面も。語尾に「なのだ」とつける話し方。 |
にこにこぷんのキャラクターは、それぞれが異なる性格や夢を持ちながらも、助け合いながら物語を進めていきます。
世代を超えて愛される理由は、この3人の絶妙な関係性と魅力的な個性にあります。
にこにこぷんの声優についてのまとめ
「にこにこぷん」は、じゃじゃまる・ピッコロ・ぽろりを中心に展開された人形劇で、放送当時から高い人気を誇りました。
登場キャラクターを演じた声優の多くは、他作品でも活躍しており、特に「アンパンマン」との共通点が目立ちます。
中尾隆聖さんや肝付兼太さんなど、にこにこぷんとアンパンマン双方に出演した声優は、幅広い世代の視聴者に親しまれてきました。
番組が終了して長い年月を経た今、続編が制作され「にこにこぷんneo」の復活となり、新たな話題となっています。
さらに、歌や個性豊かなキャラクターは時を超えて愛され続け、映像配信を通して今も多くの人に届いています。
にこにこぷんは、声優の演技力と魅力的な物語によって世代を超えて受け継がれる作品です。
コメント