2025年5月17日にザセカンド2025(THE SECOND 〜漫才トーナメント〜)が行われました。
ザセカンドは結成16年以上のプロ漫才師のみが出場できるお笑い賞レースで、2023年から始まり、2025年の今回が第3回目となりました。
ザセカンド2025は大会史上最多140組のエントリーがあり、ますますの盛り上がりを見せています。
結成15年以内の若手向け大会である「M-1グランプリ」に出場できない、ベテラン漫才師に“セカンドチャンス”を与えられるということが、視聴者をより楽しませてくれる理由でもあります。
引用元:フジテレビ公式サイト
第3回目のザセカンドの優勝者はツートライブとなり、ギャロップ、ガクテンソクに続いてその名を上げました。
ツートライブと決勝で対戦した囲碁将棋のそれぞれの決勝ネタがどのようなものであったか、ザセカンド2025大会のネタや採点についての感想、そして結果のまとめをお伝えします。
ザセカンド2025ツートライブの決勝ネタについて
ザセカンド2025ツートライブの決勝ネタは、ゴシップ大暴露という内容でした。
引用元:吉本興業公式サイト
ボケの周平魂が、その有名人の名前は・・・と暴露するにも関わらず、聞いたことのない有名人ばかりでそこに相方のたかのりがつっこむというくだりです。
最後には、「すだまさる」という菅田将暉に似た名前や、オダギリジョーや成田凌も登場しますが、スキャンダルを暴露される人はやはり知らない有名人。
最後にゴシップを紹介した有名人の頭文字を全て並べたらエラいことになるんだと並べてみるも、その並べた文字も結局何のことかわからなかったというオチでした。
実在しないのにありそうでなかったり、ちょっとおもしろかったりする有名人の名前がなんか笑える、そんな漫才でした。
ザセカンド2025囲碁将棋の決勝ネタについて
ザセカンド2025囲碁将棋の決勝ネタは、モテない要因を消していけばモテるという内容でした。
引用元:吉本興業公式サイト
文田大介と根建太一がそれぞれ自分のダメなところを言い合う展開です。
それぞれの欠点はあまりにも極端で、週に1回しか風呂に入らないとか、母親の散髪に失敗して丸刈りにするほど機転がきかないとか、そういったやりとりをつっこみ合っていきます。
最後はその欠点実は直せているんじゃないか、いや、やはり直せていないという押し問答が続いた挙句、文田大介がモテるかモテないかなんていつか死ぬからどうでもいいわというオチとなりました。
ザセカンド2025の感想について
ザセカンド2025を通してみて筆者が感じたことをお伝えしたいと思います。
芸歴の長い芸人の出演も多く、長年積み重ねてきたものをどのようにみせてくれたのでしょうか。
多くの人を楽しませるための漫才ですので、「M-1グランプリ」の審査員のような目で見るというより、客観的にみてどうかというような目線での感想になります。
ザセカンド2025のネタの感想
ザセカンド2025は140組から予選を勝ち抜いてきた8組というだけあって、レベルが高いと感じました。
3年連続でグランプリファイナルに進出している金属バットはやはりネタが安定している感じがしました。
「M-1グランプリ」に出場するような超若手がいないながらも、若い視聴者にも響くようなネタもあり、芸人たちの努力が感じられました。
モンスターエンジンは、かつて一世を風靡したネタ「神々のあそび」とは、全く違ったスタイルでネタを披露し、幅の広さを感じました。
筆者が印象的だったのは、トップバッターのツートライブのネタです。
個人的には決勝のネタより面白かったと思っています。
ザセカンド2025の始まりがこのレベルなのか!と思わせるような引きつけられる内容でした。
やはり、勝ち抜いていかないといけないので、決勝までに残しておきたいネタと1回戦を確実に突破するネタをそれぞれ準備することの難しさはあるでしょう。
知っている芸人の登場はどんなネタなのかなという楽しみがあり、ネタを見たことがない芸人の漫才はどんな感じなのかとわくわくするような、そんな時間でした。
ザセカンド2025の採点の感想
ザセカンド2025の採点はテレビでみる一視聴者に近い感覚の結果が出たと感じました。
ザセカンドは会場の観客(一般審査員)による投票です。
「M-1グランプリ」はプロの審査員による審査が中心となりますので、採点方法が大きく異なります。
公募された観覧希望者からさらに絞られた100人が審査員となるようです。
年齢、性別、地域などに偏りのないように選出されているようです。
採点方法は「とても面白かった:3点」「面白かった:2点」「面白くなかった:1点」の3段階で採点されるため、あまり差がないように思えますが、100人となるとやはり明確に差がつきます。
観覧に応募する人というのは、やはりそれなりにお笑いというものに興味を持っている人たちでしょうから、見る目が厳しいのではないかという考え方もできます。
しかし、プロの審査員と違ってネタの構成の細かい点や別の展開パターンの方がよかったかもしれないというような、芸人目線での評価は少ないのではないでしょうか。
その場で感じた雰囲気や純粋に面白かったかどうかという採点になったと思います。
実際に一般審査員のコメントでは、ネタの展開についていけなかったとか、はっきりと聞き取れなかったとかいった感じたことそのままの印象が評価につなげられていました。
やはり、ネタをする芸人側も会場の審査員の心をつかむため、観客に向けてことばを投げかけるシーンも多かったように感じます。
採点のときにポイントになったのが1点の面白くなかったという評価だったように思います。
例えば一回戦の金属バット対ザ・ぼんちの戦いは、たったひとりがザ・ぼんちに投票した1点がトータルの2点差となり僅差での敗退になりました。
観覧者が審査するザセカンドは、一視聴者の感覚に近い評価となりやすく、多くの人が納得する結果を得られやすいと思います。
ザセカンド2025の結果について
ザセカンド2025の結果は、優勝ツートライブ、準優勝囲碁将棋となりました。
予選を勝ち抜いたグランプリファイナル8組の結果は次のとおりです。
引用元:フジテレビ公式サイト
非常に僅差の試合もいくつかありましたし、満点に非常に近い採点もあり、見応えたっぷりでした。
優勝したツートライブのたかのりさんの涙が苦労を物語っているようで、心に響きました。
フジテレビ公式サイトには予選の結果も掲載されています。
ちなみに、ベスト32からベスト8まで絞り込まれるノックアウトステージという予選から一般審査員による審査が行われているようです。
まとめ
ザセカンド2025について決勝ネタや感想・結果をお伝えしてきました。
ザセカンド2025で優勝したツートライブの決勝ネタは「ゴッシプの暴露」、準優勝の囲碁将棋のネタは「モテ方がわかった」というものでした。
結果発表までどちらがよかったか答えられないくらい優勝者の予想が難しかったです。
ザセカンド2025のネタについてはベテラン芸人の戦いということでレベルが高く、見応えのある内容でした。
採点については、観客が審査員となる採点方法で行われたため、テレビでの視聴者に近い感覚の結果になったのではないかと考えました。
ザセカンド2025の結果としては結成17年のツートライブが、3年連続グランプリファイナル進出の囲碁将棋をくだして、見事優勝を果たしました。
ツートライブは2025年がザセカンド初出場にして優勝という快挙となりました。
そして、ツートライブがザセカンドグランプリファイナルのトップバッターとトリを務めるという珍しい大会になりました。
ザセカンド2025も「M-1グランプリ」に負けない賞レースとなっています。
まだ第3回ですので、今後の大会もおおいに期待していきたいですね。
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